8月10日は「末伏(まっぷく)」。
この言葉を見たら、
最後の猛暑だと思って下さいね。
三伏(さんぷく)という、
陰陽五行説に基づく選日があり、
以下の3つを総称して、
「三伏」といいます。
・初伏(しょふく)
・中伏(ちゅうふく)
・末伏(まっぷく)
この期間は、
1年の中で最も暑い時期。
暑さの本格的な到来を告げる、
「初伏(しょふく)」が、
夏至の後、
3回目の庚の日にやってきますが、
だいたい7月11日から7月19日の間に、
つまり小暑と大暑の間となります。
その後、
「庚の日」ごとに、
中伏(ちゅうふく)
末伏(まっぷく)となるわけです。
なぜ「庚」の日を目安とするか。
庚(かのえ)は、
硬い金属のエネルギーで、
炎に溶けることから、
火に弱く、
火性の最も盛んな夏の時期の庚の日は、
凶であるとされています。
そこで、
金のエネルギー満ちる「庚の日」に、
健康に過ごすための注意喚起をするため、
夏の間の3回の庚の日を三伏としたのです。
「三伏の暑さ」という言葉が、
手紙の挨拶文で使われるなど、
日本文化に定着している概念ですが、
朝鮮文化にも同じ風習が見られ、
この時期に暑気払いとして、
サムゲタン、ユッケジャン等の
鶏肉料理や犬肉料理を食します。
日本人が、
夏土用に鰻を食べるのと同じ感覚です。
また中国医学では、
「冬の病は夏に治す」という理論に基づき、
膏薬を体に貼って、
冬にかかりやすい病気を予防する処置が行われます。
この治療法が三伏に行われることから、
「三伏貼(中国語版)」と呼ばれているそうです。
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